M1910●江戸和本●役者物見車（江戸之巻＊全3巻中の下巻）

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役者物見車（江戸之巻＊全3巻中の下巻）\r【判型】横本1冊。縦105粍。\r【作者】八文字屋自笑作。\r【年代等】明和9年3月初刊。［京都］八文字屋八左衛門板。\r【備考】分類「役者評判記」。『役者物見車』は、全3巻からなる三都の役者評判記。上巻「京之巻」18丁、中巻「大坂之巻」19丁、下巻「江戸之巻」24丁で、底本は下巻のみで、首題に「江戸三芝居惣役者目録」と記す。中村座・市村座・森田座の三座の役者名を役柄と人気の高下順に列挙し、紹介した書。作者の八文字屋自笑は、書肆、浮世草子作者。姓は安藤。80歳余で没する。1688年ごろに京の書肆八文字屋八左衛門を二代目か三代目として継いだ。江島其磧(きせき)著作の刊行をきっかけに、役者評判記や浮世草子の版元として隆盛。しかし、1708年以後出版物に〈作者八文字自笑〉と署名のうえ刊行して其磧と争いを起こした。以後も多田南嶺ら代作者を使いながら〈八文字屋本〉と呼ばれる浮世草子多数を残した。

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